検査を安全に行なう為に、以下に記す検査の説明内容のご確認をお願いいたします。
尚、ご不明な点やご質問がございましたら、予約センターへお問い合わせをお願いいたします。

検査の目的

口(経口)または 鼻(経鼻)から内視鏡を挿入し、食道・胃・十二指腸を観察し、炎症・潰瘍・ポリープ・がん等の病気の検査をします。

検査の流れ

1. 前処置

経口の場合

  1. 胃消泡薬の服用:胃内の泡を流し粘膜を観察しやすくする飲み薬です。
  2. のど麻酔:嘔吐反射を抑える粘膜麻酔薬を使用します。
    ※以前に内視鏡検査・歯の治療でアレルギー反応が出た方はお申し出ください。

経鼻の場合

  1. 胃消泡薬の服用:胃内の泡を流し粘膜を観察しやすくする飲み薬です。
  2. 鼻粘膜への血管収縮薬噴霧 :鼻出血を抑える薬です。スプレーで鼻粘膜に噴霧します。
  3. 鼻粘膜・のど麻酔 :鼻の痛みを軽減・潤滑のためのゼリー状の粘膜麻酔薬です。鼻腔へ注入します。
    ※以前に内視鏡検査・歯の治療でアレルギー反応が出た方はお申し出ください。
    ※アレルギー性鼻炎・蓄膿症・鼻腔が狭い・鼻出血など、経鼻的に検査が行えない場合もございます。
    その場合、経口内視鏡検査への変更などをご検討頂きます。

注:施設によっては、経鼻内視鏡検査には予約枠がございます。予約時にご確認ください。
抗凝固剤内服治療中(血液をさらさらにするお薬)、透析加療中の場合は、あらかじめ予約時にご確認ください。

2. 内視鏡による観察

内視鏡を口または鼻から挿入し、食道・胃・十二指腸まで進めます。検査時間は10~15分程度。粘膜に付着した泡を洗い流し、空気で膨らませて粘膜を伸ばし、隅々まで観察します。

3. 生検(生体組織採取病理検査)※病変が見つかった場合のみ

医師の判断で良性・悪性診断を必要とした場合、小さな組織片を一部採取して顕微鏡で病理検査します。これは、がんや特別な炎症などの診断に欠かせない重要な検査です。この場合、一時的に出血しますが通常自然止血します。
※血液をサラサラにする薬を内服の方:原則として生検は行いません。
※生検をした場合、結果報告書の郵送にお時間をいただいております。
※処置・治療が必要である場合、かかりつけ医や別の医療機関に紹介させて頂きます。
※検査を拒否される場合:検査医にその旨を申し入れてください。

検査の注意

検査前

  1. 内服薬に関して:高血圧症の方は、当日朝も降圧薬は内服してください。糖尿病の方は、当日朝の血糖降下薬の内服・インスリンの注射は中止してください。その他の常用薬については、主治医の指示に従ってください。
  2. 内視鏡検査に備えて:口紅・ネイル・装飾品は外してください。救急時、必要な処置を行うために呼吸・意識・身体の観察を行います。安全な検査の実施にご協力ください。
  3. 経口内視鏡での検査の場合:入れ歯・差し歯を使用中の方はお申し出ください。
  4. 予約時間に来院できない場合は、検査を受けられません。必ずご連絡ください。なお、検査日の変更につきましては、希望日に添えない場合があります。

検査後

  1. 飲食開始時間について:のど麻酔がとれるまで1時間程度は飲食できません。誤嚥は肺炎や粘膜損傷のリスクがある為です。検査後1時間以上経過して、水を飲んでむせなければ飲食開始してください。
  2. 生検を行った場合:検査後2時間程度は飲食ができません。激しい運動・検査後2~3日は刺激物の摂取(アルコール・コーヒー・香辛料等)は避けてください。吐血・黒色便・持続する腹痛などの症状が続く場合にはご連絡ください。
  3. 検査で色素を使った場合:排泄物に色が残ることがありますが、ご心配ありません。

偶発症について

ごく稀に検査中や生検などによるショック(低血圧・脈拍・呼吸異常)・大出血・消化管裂孔などを生じる場合があります。全国調査報告によると発生頻度は0.073%です(日本消化器内視鏡学会2008-2012年5年調査より)。安全な検査を心掛けておりますが、偶発症を生じた場合には、適切・迅速に処置対応いたします。

会計に関して

検査のお会計が会社負担でも、医師判断の生検・薬の処方・その他医療処置を行なった場合、外来受診の保険診療となります。窓口で3割負担となる場合がありますので、当日は健康保険証の持参をお願いします。
※ご加入されている健康保健組合やご契約内容により自己負担金が異なる場合があります。

保険診療ご負担金の目安

生検
1~2臓器 ¥4,000~¥8,000程度(税込)
ピロリ菌血清抗体検査
¥1,000前後(税込)