下部消化管(大腸)内視鏡検査説明書
検査を安全に行なう為に、以下に記す検査の説明内容のご確認をお願いいたします。
尚、ご不明な点やご質問がございましたら、予約センターへお問い合わせをお願いいたします。
検査の目的
肛門から内視鏡を挿入して、大腸を観察し、炎症・潰瘍・ポリープ・がん等の病気の検査をします。
検査の流れ
1. 前処置
- 腸内洗浄液の服用 : 腸の中を空にする為の腸管洗浄液(ニフレック配合液)です。
来院後、2000mlを2時間かけて飲んで頂きます。排便状況を随時確認させて頂きますが、その状態により追加の洗浄を行うことがあります。
気分がよくない、排便が少ない場合には、早めにスタッフにお知らせください。
腸の中の残渣が少なくなった方から順番に検査にご案内します。腸内の洗浄状況によって検査開始時間を調整致しますのでご了承ください。 - 着替え:検査着に着替えます。検査用パンツは穴が後ろになるよう身につけます。
- 鎮痙剤の注射:腸の動きを抑える薬の筋肉注射を行います。以前に内視鏡検査でアレルギー反応が出た方はお申し出ください。また、緑内障や循環器疾患などの既往疾患は、必ず看護師にお伝えください。
2. 内視鏡による観察
内視鏡を肛門から挿入し、大腸と小腸のつなぎ目まで進めます。体の向きを変えながら行う検査ですのでご協力お願いします。腸の残渣物を洗い流し、吸引しながら、空気で膨らませて粘膜を伸ばし、隅々まで観察します。
3. 生検(生体組織採取病理検査)※病変が見つかった場合のみ
内視鏡を肛門から挿入し、大腸と小腸のつなぎ目まで進めます。体の向きを変えながら行う検査ですのでご協力お願いします。腸の残渣物を洗い流し、吸引しながら、空気で膨らませて粘膜を伸ばし、隅々まで観察します。
検査の注意
腸内視鏡検査時間は、前処置~検査を含め、約5~6時間かかります。
※身体負担がかかる検査ですので、通院している疾患があり、主治医がいる場合には、大腸内視鏡検査実施可能かどうかの確認をお勧めします。
検査前
- 内服薬に関して:高血圧症の方は、当日朝も降圧薬は内服してください。糖尿病の方は、当日朝の血糖降下薬の内服・インスリンの注射は中止してください。その他の常用薬については、主治医の指示に従ってください。
- 検査に備えて、口紅・ネイル・装飾品は外して下さい。救急時、必要な処置を行うために呼吸・意識・身体の観察を行います。安全な検査の実施にご協力ください。
検査後
- 食事について:食事制限は特にありません。腸の動きを抑える薬を使用していますので、腹部の張りが軽減してガスの排出が良好なことを確認できてからの食事をお勧めします。
※検査内容によって、食事制限をお伝えすることもございます。 - 生検を行った場合:激しい運動・刺激物の摂取・消化の悪い食材の摂取は避けてください。
- 検査で色素を使った場合:排泄物に色が残ることがありますが、ご心配ありません。
偶発症について
ごく稀に検査中や生検などによるショック(低血圧・脈拍・呼吸異常)・大出血・消化管裂孔などを生じる場合があります。全国調査報告によると発生頻度は0.073%です(日本消化器内視鏡学会2008-2012年5年調査より)。安全な検査を心掛けておりますが、偶発症を生じた場合には、適切・迅速に処置対応いたします。
鎮静剤を希望の場合 別途料金
※東プラ健診クリニックでは実施しておりません
当院では、原則、鎮静剤を使わずに内視鏡検査を行っております。鎮静剤使用を希望される方は、お電話にてお申込みください。また、医師の判断にて鎮静剤を使用する場合もございます。
鎮静剤を使用する方は、前処置の後、点滴をして内視鏡検査を行います。鎮静剤の使用により眠ってしまう、意識がぼっーとするような効果が現れますが、個人差が大きく、効果が不十分なこともございます。また、無意識に暴れてしまい危険な場合には、検査の続行不能や観察不十分になることもございますのでご了承ください。
検査後は、経過観察のため、1時間程度お休み頂きます。副作用として眠気・ふらつき・呼吸抑制・血圧低下・不整脈などを生じる場合があります。授乳中の方・高齢の方・既往疾患の合併症がある方など危険が高い場合には医師の指示によりご希望に添えない場合もございます。眠気やふらつきが検査後も残る場合がありますので、当日の車・バイクの運転は危険ですのでおやめください。 万が一、事故を起こされましても当院は責任を負いかねます。
会計に関して
検査のお会計が会社負担でも、医師判断の生検・薬の処方・その他医療処置を行なった場合、外来受診の保険診療となります。窓口で3割負担となる場合がありますので、当日は健康保険証の持参をお願いします。
保険診療ご負担金の目安
- 生検組織病理検査
- 1~3臓器¥4,000~¥12,000程度(税込)