専門ドック(脳・肺・大腸)
30代後半からは生活習慣病のリスクが高まり、会社などの健康診断だけでは不十分な場合も。気になる生活習慣・家族歴のある方や、がん・脳疾患の罹患率の高い熟年層の方は専門ドックを活用し、疾病の早期発見にお役立てください。
※人間ドックや健康診断にオプション検査としてプラスすることも可能です。
脳ドック
日本人女性の死因第3位※である脳血管疾患。特にくも膜下出血は女性の発症率が男性に比べて高いというデータも。
生活習慣はもちろん、性別や加齢、脳血管疾患の家族歴も危険因子の一つです。脳血管疾患の発症を未然に防ぐためには、生活習慣の改善と共に、定期的な検査を受けるようにしましょう。
※平成29年(2017年)人口動態統計月報年計(概数)の概況(厚生労働省)より
頭部MRI・MRAコース
強力な磁気の力を利用して頭部の断面・血管を撮影します。
- こんな人におすすめ
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- 頭痛や不整脈がある
- コレステロールや血圧が高い
- 家族や親戚に脳卒中にかかった人がいる
- タバコを吸う
- 運動不足である
- ストレスが多い
- 尿酸値が高い
- 所要時間
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- 約30分
頭部MRI・MRA+頸動脈MRAコース
頸部(首)の血管を画像化し、脳に血液を送る頸動脈が狭くなっていないかなど血管の状態を調べる検査です。頭部MRI・MRA検査と併用して行うことで、より精度の高い診断が可能になります。
- 所要時間
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- 約40分
※当館1階フロアでのご受診となります。
※検査結果は後日、書面にて通知いたします。
MRIとMRAについて
MRIとMRAは検査装置・方法は同じですが、撮影した画像の処理方法が違い、描き出すものが異なります。
MRIが、脳の断面を詳細に写し出し、脳梗塞や動脈瘤、脳腫瘍等を検出するのに対し、MRAは血管の状態を詳しく見るために用いられ、脳動脈瘤や脳動脈閉塞等を検出します。
- 3.0テスラMR装置を新たに導入!
頭部MRI・MRAコース
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肺ドック
がんの部位別死亡数において、女性で2番目に多いのが肺がん。他のがんに比べて生存率が低く、早期発見が特に重要です。
部位別がん死亡数[2015年]
※国立がん研究センターがん情報サービス「がん登録・統計」より作成
胸部マルチスライスCTコース
当クリニックでは肺がんの検出に有用な「胸部マルチスライスCT」による検査を行っています。
胸部マルチスライスCTは肺や気管、気管支などの病変を見つける画像診断検査で、肺や縦隔の断面を画像化します。肺がんはもちろん、COPD(慢性閉塞性肺疾患)などの早期発見にも有用です。
当クリニックにおける胸部CT検査での被ばく軽減のこころみ
人間が日常生活であびる自然放射線量(地表や携帯電話、テレビなど)は年間約2.4m㏜です。当クリニックで行う、胸部CT検査は、できる限り放射線量の少ない低線量CT検査を目指し、約1m㏜での被ばく線量で調整して検査しております。
被ばくが気になられる方も安心してご受診ください。
- こんな人におすすめ
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- 喫煙されている方
- 肺がんの家族歴のある方
- 所要時間
-
- 約30分
胸部X線撮影との違い
胸部マルチスライスCTは小さな陰影でも見つけることが可能です。また、心臓や横隔膜に重なって見つかりにくくなった病変も見つけることができるようになります。
左の胸部X線撮影では異常を見つけることができませんが、右のCT所見では矢印のところに約10mmの肺がんと思われる異常がみとめられます。
胸部マルチスライスCTコース
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大腸ドック
全てのがんの中でも罹患数上位の大腸がん。一般的に他のがんに比べて進行が遅いと言われており、早期に発見し治療を行えば、完治も望めます。初期の段階では自覚症状がなく、自覚症状を感じるようになった段階では、進行していると考えられますので、日頃から定期的な検査を行うことが重要です。
1位 | 2位 | 3位 | 4位 | 5位 | ||
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男性 | 胃 | 肺 | 大腸 | 前立腺 | 肝臓 | 大腸を結腸と直腸に分けた場合、結腸4位、直腸5位 |
女性 | 乳房 | 大腸 | 胃 | 肺 | 子宮 | 大腸を結腸と直腸に分けた場合、結腸3位、直腸7位 |
男女計 | 胃 | 大腸 | 肺 | 乳房 | 前立腺 | 大腸を結腸と直腸に分けた場合、結腸3位、直腸6位 |
※出典:国立がん研究センターが情報サービス「がん登録・統計」
大腸3D-CTコース
当クリニックでは、日本でも限られた施設でしか導入されていない新しいタイプの検査「大腸3D-CT」を行っています。他の大腸検査に比べて、身体への負担や偶発症(腹部の張りや軽い腹痛など)のリスクが少なく、大腸内視鏡検査とほぼかわらない診断精度が得られます。
- こんな人におすすめ
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- 大腸がんが心配だが、大腸内視鏡検査をためらっている方
- 大腸がんの家族歴のある方
- 所要時間
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- 約15分
大腸3D-CTの特徴
⼤腸のCT撮影を⾏い、コンピューターによる画像解析後、3D画像を描画。その画像をもとに専⾨医師が診断します。
メリット
- 検査の苦痛が他の⼤腸検査に比べて少ない ※個人差があります
内視鏡を使用しないので多量の下剤を飲む必要もなく、身体への負担が従来の検査に比べて少ない検査です。 - 検査は15分程度で終了(準備など含めて、所要時間は約1時間)
事前準備が比較的簡易で、検査後の復調時間も1時間程度です。 - ⼤腸内視鏡とほぼ近い診断精度が得られる
炭酸ガスを注入し、腸を拡張した状態で撮影しますので、腸のシワの裏に隠れた病変の観察にも優れています。