人間ドック・部位別スクリーニング+全身のスクリーニング

がんを含む病変をスピーディーにスクリーニング。
MRIと人間ドックによるハイブリッドな検査方法

体内をくまなく撮影するMRI全身検査
[DWI(ディー・ダブリュー・アイ)法]

ほぼ全身のがんをスピーディーに検査

MRI全身検査[DWI法]とは、MRIエグゼクティブドックコースの中核を担う重要な検査です。
MRIと呼ばれる医療用装置を利用して、ほぼ全身(頸部~胸部・腹部・骨盤)に潜むがんの疑いを短時間で探っていくのが目的です。
MRI全身検査[DWI法]は従来のMRIで撮影した画像に加え、体内の組織や臓器に含まれる水分子の拡散状態を画像化する「DWI(拡散強調画像)」をプラスして、ほぼ全身のがんをスクリーニングしていくのが特徴です。
検査時間は約20分と短く、ほぼ全身をくまなく撮影しスクリーニングできる簡便ながん検査です。

従来のMRIで撮影した画像+MRI全身検査[DWI法]画像=フュージョン(合成)画像

MRI全身検査[DWI法]の原理

細胞のシェーマ 正常な細胞:正常、細胞間の水の動きがスムーズ。異常な細胞(がん細胞など):梗塞、細胞間の水の動きが悪い。 1.細胞間の水分子状況を濃淡で表現 2.MRI全身検査[DWI法]の画像含めた様々なMRI画像を元にフュージョン画像を作成し診断 3.がんだけでなく良性腫瘍や炎症なども描出されるため他の検査と併用することで検査精度がより高まる

私たちの体をかたちづくる細胞は、正常なものは細胞間の間隔が比較的広く、がん細胞を含む異常なものは細胞間の間隔が狭くなるという特徴があります。
そのため、細胞間に存在する水分子は間隔の狭い異常な細胞ほどその拡散運動が制限されます。

この仕組みを利用して体内を撮影した画像に濃淡をつけ異常を見つけやすくする技術がMRI全身検査[DWI法]の原理です。従来のMRI検査で利用されていた画像(T2強調画像など)にDWI(diffusion weighted image)と呼ばれる拡散強調画像を加えることで、さまざまな画像を見比べながら診断することが可能になります。

なお、画像にはがんだけでなく良性腫瘍や炎症なども描出されるため、MRI全身検査[DWI法]は他の検査と併用することで検査精度がより高まります。

MRI全身検査[DWI法]ならではの3つのポイント

約20分間の体内撮影で
がんの疑いを一斉検査

MRI全身検査[DWI法]に要する時間は約20分。短時間でほぼ全身(頭部を除く)の体内をくまなく撮影し、小さな腫瘍をはじめとするがんの疑いを効率的に探っていきます(同コース3回法は頭部の検査も含む)。通常、臓器別のがん検査は臓器ごとに検査機器や検査方法が変わるため、受診者はそのたびに移動が必要になり検査時間を要します。
その点、MRI全身検査[DWI法]は横になった状態で装置の中に入っていくだけ。短時間でスピーディーな検査はMRI全身検査[DWI法]ならではの強みです。


検査時の放射線被ばくゼロ

レントゲン(X線)に代表される体内の撮影は、たとえ人体に影響のない放射線量だったとしても放射線を浴びるという検査自体に抵抗を感じる方がいらっしゃるかもしれません。
そのような方でも、放射線をまったく使用しないMRI全身検査[DWI法]なら安心して受診いただけます。放射線医薬品を含む注射の必要もなく、気持ちのうえでも楽に受けられる検査といえるでしょう。


短期間に複数回の検査が可能
当日中に結果説明可能なコースもあり

放射線被ばくのないMRI全身検査[DWI法]は、体への負担が少ないことから繰り返しの検査にも適しています。
弊館がおすすめする「MRIエグゼクティブドックコース3回法」は定期的に3回のMRI全身検査を行うものですが、これが可能になるのは被ばくゼロという特性があるからこそ。複数回の検査は小さな見落としの低減につながる大切なアプローチです。
なお、MRIエグゼクティブドックコース3回法なら検査当日に一部結果説明が可能というメリットもあります。


MRI(高磁場3テスラ)を使用して検査するため、下記に該当する方は検査を受けることができません。

  • ペースメーカーを装着されている方(MRI対応のものも含む)
  • 体内に電子機器を装着されている方(神経刺激装置・人工内耳・埋め込み型除細動器(ICD)など)
  • 妊娠中の方、または妊娠の可能性のある方
  • 狭いところが苦手(閉所恐怖症)な方
  • 検査時間中(20~40分)静止できない方
  • 体格の大きい方(MRI装置のトンネル内に入れない方は検査を受けることができません)
  • 全身に刺青を入れている方

MRIエグゼクティブドックコースとは

  • MRI全身検査[DWI法]を含んだオリジナルコース
  • 全身を網羅的にスクリーニング
  • 通常の人間ドックよりも詳細な検査
MRI全身検査
[DWI法]
人間ドック

MRIエグゼクティブドックコースはMRI全身検査[DWI法]と人間ドックを組み合わせた弊館オリジナルのコースです。

MRI全身検査[DWI法]でほぼ全身の状態をひととおり撮影した結果を、個々の詳しい検査(人間ドック)につなげていきます。
アプローチの異なる2種類の検査の組み合わせにより、がんの疑いを見つける可能性が高まるドックとして大いに期待されています。

ただし、画像診断という特性上腫瘍などの特徴や大きさ、発生した場所によっては画像が正しく写らないケースもあります。
そこでご提案したいのが「MRIエグゼクティブドックコース3回法」。
MRI全身検査[DWI法]を定期的に3度行うことで、診断の精度を上げて小さな見落としを極力なくしていく方法です。

MRIエグゼクティブドックコースでスクリーニングできる病気

【検査部位 男性】脳:脳梗塞・脳腫瘍・脳動脈瘤・脳血管きょうさく、頸部、肺:肺炎・肺がん・縦隔腫瘍(縦隔とは左右の肺と胸椎、胸骨に囲まれた部分)、肝臓:肝臓腫瘍・肝臓がん、胆のう:胆石・胆のう腺筋腫症・胆のうがん、腎臓:腎臓がん/腎臓腫瘍、すい臓:すい炎・すい臓腫瘍・すい臓がん、前立腺:前立腺肥大症・前立腺がん 【検査部位 女性】脳:脳梗塞・脳腫瘍・脳動脈瘤・脳血管きょうさく、頸部、肺:肺炎・肺がん・縦隔腫瘍(縦隔とは左右の肺と胸椎、胸骨に囲まれた部分)、乳房:乳腺症・乳がん、肝臓:肝臓腫瘍・肝臓がん、胆のう:胆石・胆のう腺筋腫症・胆のうがん、腎臓:腎臓がん/腎臓腫瘍、すい臓:すい炎・すい臓腫瘍・すい臓がん、子宮・卵巣:子宮内膜症・子宮筋腫・子宮体がん・卵巣がん・卵巣腫瘍
検査部位 男性
  • 3回法のみ実施

    脳梗塞・脳腫瘍・脳動脈瘤・脳血管きょうさく

  • 頸部
  • 肺炎・肺がん・縦隔腫瘍
    縦隔とは左右の肺と胸椎、胸骨に囲まれた部分

  • 肝臓

    肝臓腫瘍・肝臓がん

  • 胆のう

    胆石・胆のう腺筋腫症・胆のうがん

  • 腎臓

    腎臓がん/腎臓腫瘍

  • すい臓

    すい炎・すい臓腫瘍・すい臓がん

  • 前立腺

    前立腺肥大症・前立腺がん

検査部位 女性
  • 3回法のみ実施

    脳梗塞・脳腫瘍・脳動脈瘤・脳血管きょうさく

  • 頸部
  • 肺炎・肺がん・縦隔腫瘍
    縦隔とは左右の肺と胸椎、胸骨に囲まれた部分

  • 乳房

    乳腺症・乳がん

  • 肝臓

    肝臓腫瘍・肝臓がん

  • 胆のう

    胆石・胆のう腺筋腫症・胆のうがん

  • 腎臓

    腎臓がん/腎臓腫瘍

  • すい臓

    すい炎・すい臓腫瘍・すい臓がん

  • 子宮・卵巣

    子宮内膜症・子宮筋腫・子宮体がん・卵巣がん・卵巣腫瘍

コース概要

全身のスクリーニング+人間ドック
MRIエグゼクティブドックコース(1回法)

MRI全身検査[DWI法]と人間ドックを1回(1日)で行うコースです。

3回法に組み込まれている以下の検査項目は含まれませんが、ご希望の場合は別途オプション検査としてお申し込みいただけます。

1回法に含まれない項目

  • 頭部MR
  • MRCP(胆嚢、胆管、膵管を同時に描出する検査)
  • 膀胱前立腺超音波(男性)・膀胱前立腺MRI(男性)
  • 大腸3D-CT
  • 子宮卵巣MRI(女性)
  • 心臓超音波検査(こちらの検査は別途オプション検査としてはお申し込みいただけません)
こんな人におすすめ
  • 忙しいが全身を短時間で検査したい方
  • 長年検査しておらず毎年定期的に人間ドックを受診していない方
料金
男性 100,650 (税込)
女性 121,000 (税込)

全身のスクリーニング+人間ドック・部位別スクリーニング
「MRIエグゼクティブドックコース(3回法)」

MRI全身検査[DWI法]を3度、人間ドックやその他の検査を3回に分けて行い、
より精度の高い検査結果を目指すコースです。

胸部CT検査、胃部内視鏡検査などとの組み合わせにより、MRI全身検査[DWI法]だけでは発見が難しいとされる小さながんの疑いも丁寧に探っていきます。
男性の場合は膀胱前立腺、女性の場合は婦人科検診をプラス。
3回法のみ脳卒中のリスクを見きわめる「頭部MR」も検査項目に含まれます。
気になる検査結果は当日に説明可能(金曜日検査のみ)。新たにスタートした弊館おすすめのコースです。

「検査精度をより向上させるために」
私たち立川北口健診館は3回法をおすすめしています。

私たちの健康状態をチェックする各種検査には、いずれもメリットとデメリットが同居しています。MRI全身検査[DWI法]は短時間で効率よく全身のがん検査を行える一方、撮影時のコンディションによっては小さな異常を見逃すおそれが皆無とは言い切れません。それゆえ、診断結果の信頼度は1回の検査よりも2回の検査、2回の検査よりも3回の検査のほうが確実に上がります。各回3ヵ月程度期間を空けての検査になりますが、放射線被ばくの心配がないMRI全身検査[DWI法]ならそれも可能です。被ばくゼロというメリットを最大限に活かせる検査法として、私たちは「3回法」による検査コースを強くおすすめしています。

医療法人社団進興会 理事長
森山 紀之
1973年千葉大学医学部卒。
元国立がん研究センター がん予防・検診研究センター センター長、東京ミッドタウンクリニック常務理事 兼 健診センター長を経て、現職。

こんな人におすすめ
  • 頭部を含めてしっかりと全身をスクリーニング検査したい方
  • 長年検査しておらず毎年定期的に人間ドックを受診していない方
  • 通常の人間ドックより詳しく検査したい方
料金
男性 253,000 (税込)
1回目:143,000円(税込)
2回目:55,000円(税込)
3回目:55,000円(税込)
女性 275,000 (税込)
1回目:143,000円(税込)
2回目:77,000円(税込)
3回目:55,000円(税込)

オプション検査

MRI全身検査[DWI法]

こちらの検査は人間ドック、生活習慣病健診にオプション検査として組み合わせることが可能です。
※単独での検査は行っておりません

こんな人におすすめ
  • 手軽にMRI全身検査[DWI法]を受けてみたい方
料金
55,000 (税込)

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